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【貴方も買える】4万円の28型4Kモニター「JN-T2820UHD」徹底レビュー

055_20160528_jnt2820uhd 4Kモニター。 それはPC使いなら誰しも憧れる、いつかは手に入れたい周辺機器の1つ。
一昔前であればコンシューマー製品としては考えられなかったピクセル密度が、贅沢にも家にいながらに体験できる。あれば確実に幸せなPCライフを送ることが可能だ。 ただし高い。高い高い高いアタk帯 いや、実は今や4Kモニターの価格は決して高くはない。
以前に比べれば物凄いお手頃価格にまで下がりつつあるのだ。だがやっぱり手が出しにくい値段なことには違いなく、一気に5,6万円も消えるとなると流石に不安に包まれるし、どうしようか考えてしまう。 というわけで中々欲しいけど手に入れられない、そんなモヤモヤしていた期間が続いた。
しかし、2016年5月16日に遂にその期間は終わりを告げた。 そう、私4Kモニターを購入したのだ。
価格は39999円。28インチ、60Hz&MacBookに嬉しいThunderbolt対応。 申し分ないスペックなのにも関わらず、お値段4万円で購入できるという激安モニター「JN-T2820UHD」。それもそのはず、JN-T2820UHDの開発元は以前、前モデルの「JN-T280UHD」をリリースして大きな話題を産んだJAPANNEXTというメーカーだ。 JAPANNEXT JN-T2820UHD 28型 最新4K UHD (3840×2160ドット) 液晶ディスプレイ こんなにも安いとなると何かワケありなんでしょと思うだろう。勿論1個ほど懸念材料がある。
それはパネルがTNパネルという事。
今やIPSパネルが当たり前の時代だが、4Kモニターに限ってはコスト削減のためにTNパネルが用いられる事が多い。
だがIPSパネルの4Kモニターは価格的に私にはまだ贅沢。 私は悩んだ。
2日と6時間程悩んだ。買ったとしてもTNパネルだと母艦機のMacBook ProのRetinaに殺られてしまうのでは…と。 悩んだ挙句、4万円なら失敗しても良いかなと。人生失敗も学びだ。なら目の前にある未知の4Kモニターを覗かないなんて出来ない。そういう結論に至った。(ちょいとフライングするが、この結論はあながち間違いではなかった) というわけで今回は上記の経緯でようやく手に入れた、4万円で購入できる物凄く激安の4Kモニター「JN-T2820UHD」を約1万文字でじっくりミッチリレビューしていきたい。
私と同じく手頃な価格で4Kモニターが欲しい方、そしてJN-T2820UHDが何者なのか知りたい方は是非見てって欲しい。

39999円で購入!4万円台で手に入る28インチの4Kディスプレイ開封編

何はともあれ開封しなければ何も始まらない。というわけでまずはお約束の開封からしていこう。 その前にJN-T2820UHDという4Kモニターの価格について補足説明。今回私はJN-T2820UHDが発売される前に予約して購入したため、実売価格よりも若干安い価格(39999円+送料800円)で購入できた。通常はオープン価格だが、記事執筆段階ではAmazon等だと40999円で購入できるようだ。いずれにしても現状の同製品の中ではかなり安い部類に入る。

それでは開封して一つづつ見ていこう。

JN-T2820UHD開封レビュー

002_20160519_jnt2820uhd 28インチだけあってかなり箱は大きい。重さもある程度あるため送料が気になるところだが、JAPANNEXTでは全国送料800円で配送してくれる。これは沖縄在住の私としてはかなり嬉しい。 005_20160519_jnt2820uhd まずはアクセサリーから見ていこう。 006_20160519_jnt2820uhd 電源ケーブルとACアダプター。ACアダプターが結構大きめなのが特徴。ケーブルはよく見る形なので流用も出来なくは無さそう。 007_20160519_jnt2820uhd ディスプレイの台座。メタリックなプラスチックでとにかく映り込む仕様。モニターパネルがノングレアなのでマット調にして欲しかった所。 008_20160519_jnt2820uhd 幅も結構あるため設置場所が限られてくるかと。 009_20160519_jnt2820uhd 首もプラスチック製。 010_20160519_jnt2820uhd 台座とのドッキングはただはめ込むだけ。他の方のレビューでは爪が甘くグラグラする等の書き込みもあったが、私の場合は特に問題なくしっかりはまっていた。 011_20160519_jnt2820uhd 付属してくるケーブルは3種。お馴染みのHDMIとDVI、そしてMacユーザーに嬉しいDisplayPortも付いてくるため直ぐに接続が可能だ。

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HDMI

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DVI

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DisplayPort

説明書には数本のネジが付属してくる。 015_20160519_jnt2820uhd では早速モニターを開封していこう。 016_20160519_jnt2820uhd 真上から撮ると如何に28インチが大きいのか分かる。 017_20160519_jnt2820uhd ペンと比べても相当高さがある。これだけ大きければ十分な表示作業領域が確保できるはずだ。 018_20160519_jnt2820uhd 先程のネジを使って台座と固定していく。 019_20160519_jnt2820uhd 取り付けるとこんな感じ。やはり大きい。そして圧迫感が強い。 023_20160519_jnt2820uhd ノングレア仕様なため映り込みは問題無し。前モデルがグレア仕様だったためココは嬉しい改善点だろう。 024_20160519_jnt2820uhd フロント中央にはロゴ。 025_20160519_jnt2820uhd そして右下にはメニューボタンが操作できる。 027_20160519_jnt2820uhd カクカクしたデザインでデスク周りのインテリアとも相性が良さそう。 028_20160519_jnt2820uhd フロントベゼルはメタリックでキラキラ光る。好き嫌いが分かれるかなという印象。ちなみに私は好きか苦手かでいうと苦手。 029_20160519_jnt2820uhd 背面。特に突起物もなく普通。ケーブル端子は下向きなため壁にベタ付けも可能だ。 031_20160519_jnt2820uhd マウントはVESA規格の100×100mm。標準規格なためモニターアームに取り付ける時も問題無し。 032_20160519_jnt2820uhd 初電源ON。所見では色ムラなどは特に無し。 034_20160519_jnt2820uhd ただしドット抜けは1箇所発見。上部中央で案外目立つ場所なだけに少し残念だが、まぁしょうが無い。 036_20160519_jnt2820uhd 仮設置完了。奥にあるディスプレイが20インチでMacBook Proが13インチ。そう考えると28インチは相当大きいのが見て分かる。 037_20160519_jnt2820uhd TNパネルの視野角の色合いの変化の様子。それなりに色合いの変化は見られる(残念な点でTNパネルについて評価あり) 039_20160519_jnt2820uhd 正面から見る分には問題ないが、カメラのレンズを通すと正面から撮影しても若干の色合い変化が確認できる。 040_20160519_jnt2820uhd 取り敢えず動作確認で動画や写真を小1時間表示テストしてみたが特に問題無し。すこぶる良好に4K表示が楽しめた。 045_20160519_jnt2820uhd

実際にデスクに設置して使ってみるとこう

20インチを超えるモニターをデスクに置いたことが無いし、普段はMacBook Pro 2015 13インチをメイン機として使っているため28インチをデスクに置く瞬間はかなりドギマギした。 一応JN-T2820UHDを購入するにあたって、モニターアームも購入した。ちなみに人生初である。
モニターアームはサンワダイレクトで販売されている「100-LA018」。かなり評価が高いため知っている人も多いだろう。一応当サイトでも後々レビューを予定している。気になる方は数日後また覗いてみるとリンクが貼られているかも。 デフォルトの台座を使用してデスクに設置するとこう。横幅120cmあるデスクでも、やはり28インチを置くと狭くなるなと感じた。 038_20160519_jnt2820uhd というわけでモニターアームを使用して設置したのがコチラ。決してお洒落なデスク周りでは無いが、イメージする作業デスクにかなり近くなってきた。 047_20160528_jnt2820uhd 設置場所は、母艦機のMacBook Proの上に延長した配置でセット完了。首を横に動かすのは性に合わないため恐らくこの設置が相性良さそう。MacOSXであればシステム環境設定から配置を調整すればまぁまぁ使いやすい仕上がりになる。 056_20160528_jnt2820uhd さて肝心の4Kモニターの映りだが、流石に4Kだけあってピクセル密度的には申し分ない。価格が安すぎたため本当は4Kなんてハッタリなんて言う結果もあり得るなと準備しておいただけに、良い意味で裏切られた。
まぁ当たり前だが、正真正銘4Kの美しさは本物である。これに関しては私が何かケチを付ける必要は無さそうだ。後はモニターの映りに長けたハイエンドユーザーの方々のレビューに任せておこう。

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色再現性も中々良い

4Kの美しさは堪能できたが、実際に普段使いとして使用する場面では如何せん文字が小さすぎるという事も実際に体験。実は事前のレビューチェックで多くの方が4Kモニター使用していても実使用では120%程拡大するという書き込みを見ていた。 4Kモニターを購入しておいて擬似解像度で拡大してしまうのは勿体無いが、まぁココらへんは人間様に合わせるしか無い。どうしても綺麗な映像を見たい時だけ4K解像度に変更するのもまぁ良いだろう。最近のOSなら解像度の変更作業なんて10秒あれば可能なはずだ。

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MacOSXであれば4Kより1つ下の解像度がおすすめ

ちなみに純粋の4K解像度でサイトを見ると広すぎて対応できていないサイトが変に表示されることも意外と多い。例えばYouTubeだとこんな不格好で操作性も結構悪かったりする。

【ガチ評価】JN-T2820UHDの良い所

ある程度開封レビューもしたし、JN-T2820UHDがどんなモニターなのか分かって貰えただろう。
そこでココからは実際に1週間以上使ってみて感じた良いところと、残念な所を容赦なく嘘偽り無しで伝えていこう。
JN-T2820UHDを購入しようか検討中の方にとってはかなり良い判断材料になるはずだ。
ではまずは良いところから列挙していく。

この安さは大は小を兼ねる。4万という安さは正義だ

4万円台で4Kモニターが手に入る。この事実は物凄く大きなインパクトだと購入してもなお感じている。
正直言うとJN-T2820UHDを購入する方は手頃な価格で4Kを体験したいユーザーが大半を占めるはずだ。ターゲット層としても間違いなく私のようなユーザーである。それ故にこの価格設定はJN-T2820UHDの魅力の全てと言っても過言ではない。
4万円台で購入できるからこそここまで話題になるのであって、そうでなければまず見向きもされない。それがJN-T2820UHDという製品であると言い切れる。故に4万円台に一瞬でも惹かれたユーザーはもう買ってしまって間違いない。そういう製品かと。

ノングレアで映り込みは少ない

050_20160528_jnt2820uhd 前モデルの「JN-T280UHD」はグレア仕様だったようだが、JN-T2820UHDではノングレア仕様に変更されている。これによって映り込み等で表示が邪魔される事はかなり少なくなり、画面に集中して操作するユーザーにとってはすこぶる使いやすくなっている。

HDMIが2ポート、DP、DVIの計4ポート搭載している

021_20160519_jnt2820uhd HDMIポートは嬉しいことに2ポート搭載している。ただしHDMI2.0とHDMI1.4合わせて2つで、全てHDMI2.0ではない点には注意したい。が、それでもこの価格帯でHDMIが2つ搭載している点は評価するべきだろう。
HDMI2.0に接続するとJN-T2820UHDの特徴でもある60Hzでヌルヌルを体験することが出来る。4Kで60Hzともなると現時点でのコンシューマーディスプレイの中ではかなり上位の環境で映像を楽しむことが出来るはずだ。
HDMIの他にはDisplayportやDVIも搭載している。私のように母艦機がMacという方にとってはDisplayportはかなり嬉しい。

60Hzに対応している

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公式製品ページより

前モデルでは30HzがMAXだったのに対し、同価格帯にも関わらず60Hzでの表示に対応している。HDMI2.0での接続時のみという制約はあるものの、一般的に1つのPCだけで接続する場合なら特に問題なく常に60Hzで映像を楽しむことが出来る。

PIPとPBPに対応している

公式製品ページより

公式製品ページより

実際に使うユーザーはそう多くないだろうが、28インチという大きさと、4Kという高ピクセル密度を活かしてPinPやマルチウインドウも可能だ。複数のデバイスをJN-T2820UHDに映し出すという変態技も出来ちゃう。色々と活用の幅が広がりそうだ。 追記(2017/03/13):ミニファミコンを購入した際にPinPを使ってみたが、特に問題なく表示することが出来た。28インチともなると物理的に大きく、表示スペースが余ることもあるのでPinPを使ってみるのも面白かったり。

MHLに対応している

公式製品ページより

公式製品ページより

JN-T2820UHDはMHLにも対応している。タブレットやスマホでMHLに対応している場合ケーブル一本で接続することができ、何時でもホームシアター気分で28インチの大画面で映像を再生させることも可能だ。頻繁に使うわけではないが、この価格帯であると便利なMHLにも対応しているのはよく頑張ったと評価できるポイントだだろう。

sRGBに100%対応、10.7億色の再現度

公式製品ページより

公式製品ページより

TNパネルという点を除けば色再現もまずまずに良い。1番懸念していたMacBook ProのRetinaディスプレイとの兼ね合いだが、実際使ってみると大きな差は無かった事からしてもそれなりに再現されているだろうというのが正直な感想。勿論IPSをまじまじと見た後だとそれなりに劣る部分が見えてくるが、作業スペースの拡張としての利用であれば特に色再現性についての劣りを感じることは少ないはずだ。
というのも本製品、10bit/10.7億色表示パネル搭載なためグラデーションなどに関してはそこまで悪くないのだ。
ハイエンド機なみの色再現性が必要されるような環境下ではない限り、とりあえず再現性についてはそこそこ期待できると思っていても良い。

36Wの消費電力で運用可能

052_20160528_jnt2820uhd バックライトにLEDが使われている事で消費電力は標準設定で36Wと、一般的な消費電力より多少低い。勿論36Wよりも更に低い消費電力を謳う4Kディスプレイもあるが、36Wで4K表示が楽しめるのであればまぁ良しだろう。
最近であればノートPCがメイン機という方も多い。そういう方ならば毎回ディスプレイをONにして使う機会も少ないかもしれない。使う時だけONにすれば消費電力にびくびくすることも無いかと思う。

2.5msのまずまずな応答速度

JN-T2820UHDにはオーバードライブという機能が搭載されている。FPSなど一瞬の表示が求められるようなゲームやエンターテイメントをプレイするユーザーにとってはオーバードライブの有無はかなり重要と言えるだろう。
JN-T2820UHDはオーバードライブをONにすると標準時では5msだった応答速度が2.5msにまで縮めることが可能。2.5msという数値が良いのか、はたまた悪いのか人それぞれだろうが、一般的な使用であればまずまずな数値といえるはずだ。勿論2.5msよりも低い値のディスプレイもあるが、JN-T2820UHDの価格帯の4Kディスプレイを求めるユーザーならまぁ満足できるはず。

【ガチ評価】JN-T2820UHDの残念な所

ではお次は残念な所を列挙していこう。先に断るが勿論主観的な部分が多く、万人に共通することではない点には注意して欲しい。では早速見ていこう。

筐体の傷が気になる

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一箇所目

これは販売開始前に予約購入した者が体験する初期ロット故の不良かもしれないが、筐体後ろ部分に大きな傷が入っていた。最初デザインかと思うぐらいだったため、かなり深く傷が付いていることが分かる。

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2箇所目

写真でこそあまり見えないが、まぁ新品で購入したのに傷物が届いてしまうのはエンドユーザーとしては残念極まりない。 今後ロットが安定して来れば適切なチェック体制で出荷できるかもしれないが、ココばかりは一JN-T2820UHDユーザーとして願うばかりだ。

作りこみが甘過ぎる

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隙間が空いてしまっている様子(押し込んだ後に撮影)

これも初期ロット故の甘さなのかも知れないが、ディスプレイ自体が上手くハメ込まれていないという状況で届いてしまった。正直これまで幾つかディスプレイを購入してきたが初めての体験。この甘さは流石にドン引きものだ。 具体的にはディスプレイのパネルとベゼルの隙間が上手くハマっておらず、1円玉が2枚程入るぐらいの隙間が開いていた。押し込むとパチンッという音と共に爪がハマったのを確認した事から、完全に検品の甘さ故の不良だろうなと。しかもこれが上下2箇所。写真は手で押し込んだ時に撮った写真だが、外側に口が開いているのが何となく分かるかもしれない。

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はめ込みが結構甘い

見た瞬間返品フラグが立っただけに人によっては物凄く残念な気持ちになる可能性もあるだろう。まぁココらへんはホント徐々に安定してくれる事を願うしかない。基本だしね。

筐体素材が安っぽい

025_20160519_jnt2820uhd よくある事だが、公式の製品ページでみる筐体の輝き具合や高級感はまぁない。というのも筐体素材がプラスチックで、それもメタリックなため見た目から安さが漂よってくるのだ。写真を見る限り前モデルの方がまだかっこよさというか、お洒落チックな雰囲気があるのは私の気のせいだろうか。

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【今回レビューした最新モデル】JN-T2820UHD

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【前モデル】JN-T280UHD


まぁ破壊的な価格で安っぽさは十分補うことができるが、もっとマットなプラスチックでも良かったのでは?と思う。

やはりTNパネルはTNパネルだ

054_20160528_jnt2820uhd 恐らくJN-T2820UHDが気になる殆どの方がTNパネルの具合を知りたいことだろう。ぶっちゃけると、やはりTNパネルはTNパネルであるというのが使用者の感想だ。
勿論TNパネルが視認性や視野角でIPSパネルに勝ることは無い。JN-T2820UHDも斜めから見ると色が変わり、綺麗な写真もそうではなく映ってしまう。
正直斜めから直視することも無いだろうと思っていたが、28インチという大きさだと嫌でも端の方は角度が付く。そしてTNパネルの弱点である角度による色合いの変化が見えてしまう。
初期の頃のTNパネルのように真っ黒になるなわけではないが、多少色合いが変わるためIPSに慣れてしまっているユーザーにとっては結構辛いかもしれない。特に写真編集とかしていると顕著にTNパネルの弱点を体験することになるだろう。

スピーカーは使いものにならない

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公式製品ページより

公式の製品ページでフューチャーされているスピーカーだが、一応4Wのステレオスピーカー搭載なため音圧は高い。しかしながらまぁ音が篭っていて全くもって使い物にはならない。これはもう言い切ってしまおう。あれば良いかなというレベルではあるけれども、恐らく多くの方が使わないはずだ。
まぁそもそもディスプレイのスピーカーをメインで使う事なんて無いだろうから、ここらへんは別で用意すれば難なくスルーできる。

メニューボタンがボタンスイッチですこぶる押しにくい

035_20160519_jnt2820uhd ディスプレイと言えば設定等を行うメニューボタンが搭載されているのが普通だ。JN-T2820UHDにも当然ながら右下辺りに搭載されているが、ボタンがミニボタンスイッチなためかなり押しづらい。
ボタンにカバーがあれば良いのだが、むき出しに近い形でただ単に埋め込まれている為に押し辛い。まぁコスト削減のためと言われると「まぁ、、、良いかな」とも思えなくはないが、JN-T2820UHDは設定できるメニューがそれなりにあるため微調整時にはプチストレスが溜まってくる。
十分我慢できる範疇だし、一度設定してしまえばそれほど問題でもないが、ボタンにカバーぐらいは付けても良かったのではと思う。

28インチは大きい

049_20160528_jnt2820uhd TNパネルの部分と若干かぶるが、やはり28インチは大きい。大きい事のメリットも沢山有るものの、正直もっと小さくて安くなった方がユーザーとしては嬉しいはず。そう思ってしまった。
私が感じた28インチのデメリットはパネルがIPSパネルになることで大部分が解消できる。が物理的に大きいためのデメリットはまず解消できない。
例えば圧迫感が大きい、モニターアームが無いとデスクが狭くなる、首振りが辛いという点は実際目の前にしてみないと分からない事の一例だ。こればかりはユーザー毎の使用環境や身体的特徴(身長とか)で大きく変わるため一概にデメリットとしてしまうのは暴挙だが、もしかすると中には後悔する方も居るかもしれない。
まぁ大きめのデスクとモニターアームを購入し、配置にさえ気を使えば幾らか解消できる。そして28インチの大画面のメリットの方が大きくなることもあるが、それには初期投資やデスク環境も変えていく必要が出てくるだろう。
ちなみに私はモニターアームも購入したし、いづれ大きめのディスプレイを購入する事を想定して大きめのデスクを購入しておいた。モニターアーム無しで直置きする方は大きめのデスクは是非とも用意しておきたい。

JN-T2820UHDは誰が買うべきか?

さぁここまで結構色々とJN-T2820UHDについてのレビューをしてきたが、魅力的に感じた方、今回は見送ろうと思った方それぞれ居ることだろう。
私としては「買ってよかった」これが総評だ。4万円で4Kディスプレイが手に入った事はやはり素直に嬉しい。デスクに4Kディスプレイが来たことで作業効率も僅かだがUPし、そして動画表示が物凄く楽しみになった。 051_20160528_jnt2820uhd JN-T2820UHDは誰が買うべきか?そう言われると間違いなく「少しでも安く4Kディスプレイを購入したい人の内、28インチというサイズを許容できる人」と答える。そうでないユーザーが購入してしまうとまず不満が出てくるはずだし、特に上記の残念だった所で列挙した部分を安いからOKと妥協出来る人でないとダメだと思う。 良い意味で驚異的な激安4Kディスプレイでこれまで手を出しにくかった層の待望の4K製品であるが、勿論その中身は価格を考えたコスト削減がされている。全てにおいて満足できるわけではないし、それなりの妥協も必要だし大切になってくる。
しっかり活用出来ればかなりコスパ高く、そして素晴らしい製品だと思う。 2016年、是非とも4Kディスプレイをデスクに設置して作業環境を整えたい、それも激安で!という方はチェックしておきたいディスプレイの1つだし、恐らく暫くは安さにおいてはぶっち切りかと。魅力だと感じたそこのアナタ!是非とも検討してみてはいかがだろうか。 公式製品ページJN-T2820UHD 公式製品ページ

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