【スマートウォッチでYouTubeウォッチ!?】Android5.1&1.3Ghzクアッドコア搭載DM368レビュー
GearBestにて89.99ドル(記事執筆段階確認)で販売されているスマートウォッチ「DM368」のレビューです。日本円にして約1万円弱の価格にしてAndroid5.1を搭載し、1.3GhzクアッドコアCPU内蔵、512MB RAM&8GB ROM、更にGPS内蔵かつ3G対応、そして極めつけは心拍数モニタリングも出来るという結構盛りだくさんなスマートウォッチです。
私の周りだとあまり着用している様子のないスマートウォッチですが、個人的には一応気になる存在で去年は実用性重視でActivité Pop等も購入しました。今なお愛用しております。
今回はGearBest提供のDM368のサンプル品を実際に触れて、そして使ってみた感想をレビューしていきたいと思います。 低価格スマートウォッチや中華スマートウォッチ、そしてスマートウォッチ自体に興味があるよという方は是非ご覧ください。
DM368の基本スペック
OS | Android 5.1 |
CPU | MTK6580 Quad Core 1.3GHz |
RAM | 512MB |
ROM | 8GB |
ディスプレイ | 1.39 inch 400 x 400 pixels screen |
Bluetooth | Ver4.0 |
SIMタイプ | single nano SIM |
ネットワーク | GSM: 850/900/1800/1900MHz |
WCDMA | 850/2100MHz |
バッテリー | 400mAh |
その他搭載機能 | GPS、心拍数モニタリング、歩数計、3G対応、内蔵スピーカー&マイク搭載 |
参考ページ:GearBest DM368 / GearBestトップページへ
開封編
商品自体はDHLで届きました。約1週間で届いたのでGearBest届くの結構早いかなという印象。ただダンボールを開けると届け先と商品名が書かれたリストがクシャクシャ(画像のまんま)で入ってたのでちょっとビックリ。
そんなことはどうでもいいとして、こちらがDM368のパッケージ。なんともお洒落なパケですよね。Smart Watchと書かれています。
中身はこんな感じ。DM368本体とその他付属品って感じですね。
付属品にはディスプレイ保護フィルム(スペア)が1つと、クリーナーが1枚入っていました。元々DM368本体にはディスプレイ保護フィルムが貼られているので、スペア付属は何気に嬉しかったり。
充電は基本USBケーブルで行いますが、接点を見ていただくと分かる通り専用の物となっています。他の商品で対応出来るか不明ですが、出来るだけ無くしたりはしないほうが良さそうですね。
説明書は英語表記ですが一応あります。ペラペラですが何となく操作の仕方とか紹介されてます。まぁAndroid5.1が搭載されているので、Androidユーザーであれば普通に使えます。iOSユーザーでも問題ないレベルかと。
DM368を見てみる
こちらが本体のDM368。見ての通り案外高級感あってチープさが無いのが見て取れると思います。筐体自体は恐らくプラスチックですが、触ってもよく分からない(リアルに分からない)ぐらい金属チックなのが特徴。ただ手にすると金属的な重量ではないので直ぐプラスチックだと分かります。
右が私毎日の様に使っているアナログスマートウォッチのActivité Pop。比べてみると一目瞭然ですが一回り程大きいのが分かります。正直大きな腕時計が苦手な私としてはこのサイズ感はマイナスポイントかなと思ってしまいました。ただDM368が特別大きいというわけではなくて、Activité Popが小さいだけでサイズ的にはmoto360より多少大きいぐらいのサイズ感。
裏側には心拍数をモニタリング可能な読み取り部とSIMスロット、そして充電用の端子が見えます。
充電端子はマグネット式になっているので近づけると簡単に接続してくれます。残念ながらQI等のワイヤレス充電式ではないので、都度こんな感じで充電が必要になります。ただくっつけるだけなので面倒ではありませんでした。
面白いのが内蔵スピーカーとマイクが搭載されている点。マイクはいいとして、このサイズでしかもスマートウォッチにも関わらず案外立派なスピーカー(モノラル)が内蔵されているのは面白い特徴かと。 しかも意外と音圧もあってちょっとした動画や音楽程度であれば普通に試聴可能です。内蔵マイクもまぁまぁ普通に録音してくれるので、その場で再生して確認的な使い方も実用的かなと思いました。
唯一ある物理スイッチは右サイドにあるこのボタンのみ。このボタンで電源を入れて、時間を確認したり、電源を切ったりします。タッチディスプレイなので電源いれる時、アプリ終了時しかほぼ使わないです。
電源を入れてみる
電源を入れるとDMのロゴが表示されます。ブランド名は表示の通りDOMINO。読み方はドミノで良いのかな。
起動すると時計が表示されます。デフォルトだとこんな感じのゴツいフェイスですが、勿論変更可能です。DM368はプリセットのフェイスが結構ある(17個ぐらい)ので好みに合わせて都度変更して楽しめそうです。
そして改めて見て頂けると分かる通り、ディスプレイが中々綺麗だったりします。画像だとカメラを通すので微妙ですが、実際に見ると思いの外ピクセル密度が高いなと感じます。数値だと286ppiで400×400の1.39インチです。決して贅沢な数値では無いですが、AMOLEDが使われているので有機EL特有のコントラスト比が高く、また視野角が広いのも綺麗と感じる理由かなと思います。
前述する通りOSはAndroid5.1です。今となっては若干古いですが基本的な事は可能で、勿論Playストアからサードパーティー製アプリを追加することも出来ますし、GPSを使用して地図アプリ上でトラッキングすることも、録音したり音楽を流したり、画像を見たり歩数計として利用したりなど基本何でも来ます。
そして極めつけはブラウザ表示も出来てしまいます。まぁ1.39インチなのでただ表示出来たレベルで実用性はほぼ皆無なんですが、スマートウォッチ上でこのサイトを表示した所案外スムーズに表示できているし、スクロールでももたつきがない点に驚きました。
DM368スマートウォッチで自分のサイト見てる。案外見れるんだね面白 pic.twitter.com/JrNppmBf2f
— (@こふす)(degitekunote2) (@_cofus) January 24, 2017
AnTuTuベンチマークでは15309と普通レベルの数値。最近だと20000超えのスマートウォッチもあるので贅沢とは言えませんが、まぁそこそこの処理能力はあると見てもいいでしょう。
WiFi接続やBluetooth接続等も特に問題無し。母艦機がAndroidの方は相互接続でDM368を介して色々操作したりすることも出来ちゃいます。あとファイルマネージャー等もデフォルトでインストールされているので、ちょっとしたデータを持ち歩くのも可能です。
ただ1つ注意しておきたいのはOSがAndroidであってAndroid wearでは無い点です。UI等は基本的にAndroid wearに比べるとかなり劣りますし、操作性も勿論デバイスに制限されます。画面が小さい上に丸型ディスプレイなので画面下のボタンが押せなかったりすることもしばしば。戻る等は画面を左から右へスワイプで可能ですが、細かな操作は出来ないと見ておくと良いでしょう。何でも出来る分ココらへんはちょっともったいない部分でもありますね。
バッテリーの持ち時間について
さてスマートウォッチ全般に言えることですが、バッテリーの持ちが如何せん良くないと、そういった話をよく聞きますよね。まぁあの小さな筐体にロジックボードや各種物理スイッチを組み込んだ上にバッテリーを載せるわけなのでそんな贅沢な容量搭載出来るわけないんですけど、やはり長持ちしてくれるとユーザー側としては嬉しいことこの上ないわけです。
DM368はビルトイン400mAhのバッテリー容量を搭載しています。Apple Watchと比べても容量が大きいわけですが、実際OSが駆動した状態でどのくらい持つのか試したところ約21時間連続して使うことが出来ました。
行った動作は以下の通り。これ以外の動作はせずに計測した所、100%から完全にバッテリーが切れるまで約21時間持った事になります。※この間常に腕に着用していたので歩数計測は常時ON。
- 心拍数の計測(3回)
- 時計を見る(回数:20回程)
- Googleマップを10分程使用(GPS使用)
- 天気予報を見る(1回)
- 常時WiFi接続
- WEBブラウジング(5分程)
測定開始時間:1/14 16:30、測定終了時間:1/15 13:30
バッテリー低下時に自動でPowerSave機能がONになるみたい
15%になった頃に見てみるとPower Save機能がONになっていて、電源を入れると時間のみを表示するようになっていました。Power Save機能は電源ボタン長押しからメニュー選択でOFFにすることが出来ます。不要なアプリが動かないようになるため、消費電力削減には大分効果的ですね。
ただ再度電源を入れると自動的にPower SaveがONになってしまうため、時計アプリ以外の動作をさせる場合は必ずOFFにする一手間が要ります。
微妙な所と気に入った所
DM368の微妙な所
さて一通り見たところで、実際利用してみて感じたDM368の微妙な所をリストとして紹介しておきます。購入される場合はこちらもチェックしておいて下さい。
- DM368本体はチープさが無く良い感じなのに、バンドの中が空洞でチープさ全開。しかもバンド交換出来ないっぽい(出来ても面倒そう)なので長く使えるか否かは微妙な所。
- 出来ることが多いのは嬉しいけど、実際に生活しながら身につけていると対して使わないのがリアル。精々天気を見たり、GPSで地図見てみたり…ぐらいだったり。あとは普通に時間を見るだけとか。当たり前ですがきちんと用途を持って活用できないと宝の持ち腐れですね。まぁ最近の電子機器は全てそうですね。時計以外でもきちんと利用出来る方の為の物だと改めて思いました。
- 加速度センサーが搭載されていないので、手首の動きに合わせて電源ONが出来ません。ボタンを押さないと時計が見れない手間は案外厄介だったり。ココらへんはやっぱり利便性が考えられたブランド物とは差が出てくるかな。DM368にはGPSが内蔵されていますが、大まかな位置測定はWiFiでもある程度可能なのでいっそ無くして、加速度センサー搭載もアリだなと思いました。(歩数計測特化センサーが無くても良かったかもね)
- 1.39インチと丸型ディスプレイに対応していないアプリだと操作が無理な場合がある。例えば右下のボタンを押す際など、UI的に無理な事もしばしば。Googleログインも面倒だったりするので、結構もどかしい思いをすることもあります。
- 5GHzのWiFiに対応していないので接続ができない。常時5GHz運用をされている方はSIM運用やBluetooth運用に切り替えると良さげ。
気に入った所
DM368の気に入った所も紹介しておきましょう。
- 内蔵スピーカーと内臓マイクが結構良い。エビデンス残しの際にレコーダー立ち上げてからの録音が普通に出来ちゃうのは実用性ありそう。あとマイクが良いので音声検索とかも普通に出来る。
- 思っていた以上にバッテリーが持った。純粋に時計だけを見るだけだともっと持ちそう。
- ディスプレイ光度の調整が3段階式でMaxにすると結構明るい。外での利用も特別問題はなさそう。
- ストレス無く操作できる処理能力がある。多少のカクつきはあるにせよ、スマートウォッチという事を考慮すれば全然問題ない範囲でした。
- プリインストールのフェイスが多い。気分に合わせて変化出来るのは楽しい。
- 価格の割に本体のチープさが無い。(ベルトは別だけど。。)
- 心拍数モニタリングが楽しい!(連続計測可能)
- 3G対応でDM368単体で利用出来るのはナイス。最近だと格安SIMも簡単に手に入るので、持っていればより実用的に使えそう。
- 案外キーボードが押しやすい(英語に限る)。日本語環境を整えるためにはアプリ探しが必要かも。
スマートウォッチでYouTubeが見れるか!?DM368の実力をちょっとだけチェック
さて一通りレビューした所で、記事タイトルにもある通りこのDM368でYouTubeは果たして見ることが出来るのか!?を確認して終わりにしたいと思います。
まずはYouTubeアプリをインストールです。これがなきゃ始まらない。というわけで普通にインストール。一切警告や未対応的なAlertが表示されない所が流石はAndroidの対応力と守備範囲と評価するべきところでしょうか。
スマートウォッチでYouTube見るなんてねぇww電車の中でスマートウォッチ見つめてニヤついていたら通報レベルですからね。実用性は正直ないわけなんですが、ただあの小さなスクリーンに好きな動画を再生することが出来る、しかもYouTubeを!と考えると胸熱なのは間違い無しかと。
さて特に問題なくインストール出来ました。ドロワーには見慣れたアイコンが出現です。さて早速起動してみましょう。
おぉスプラッシュ表示されましたね!ここで止まるなよな(頼む)
ほぉお!起動しましたねw
では1つサンプルに動画をクリックしてみましょうか。 ここは皆さん大好きのHIKAKINさんでいきますかね。
ヤバイw普通に視聴できているwDM368凄いね笑
実際に操作している様子
スマートウォッチでYouTubeも見れてるw
ヘェ〜抹茶ヌードルね pic.twitter.com/toq3rdxivL— (@こふす)(degitekunote2) (@_cofus) January 24, 2017
(動くぞ!ほれ動いているぞ!しかもヌルンヌルンじゃないか!)
YouTube再生で気付いた弱点。DM368音量変更操作が一々設定からじゃないと変更出来ないUIみたい(ミュートは通知パネルから可能)。というわけでDM368でYouTubeや音楽を再生する時は音量調整に注意が必要ですね。