低リテラシー国勢調査封筒の一連騒動から考えるこれからの情報の扱い方
つい昨日こんなツイートをした。
国勢調査の封筒が封されないまま、それもエントランスのポストに突っ込まれていた。情報リテラシーの欠片もなくて、一層マイナンバーが不安になる。
— (@こふす) (@_cofus) September 13, 2015
ツイートした段階では私の所だけだろうと思い、軽い気持ちでつぶやいたわけだが実は全国各地で同様の現象が起きているらしい。
画像を載せてつぶやいている方もいて、私が見た状況と全く同じ光景が広がっていた。
ウチも封をしないでポストに投函されていた。不安になるよ RT @itmedia_news 国勢調査のパスワード入り用紙、無防備に郵便受けに? 総務省「調査員の指導、行き届かなかったかも」 http://t.co/oIjIIiW0iO pic.twitter.com/hbyjZdkvew
— 大橋ぽてと (@potato_ohashi) September 14, 2015
知らないという方に簡単に説明をすると、国勢調査の回答をインターネット上で行うために必要なIDとPASSが記載された紙入りの封筒が、無造作にも郵便受けに入れられていたのだ。しかも私の場合は封筒に封もされていないで風でヒラヒラ封筒の口が空いている状態で見つけた。
この画像を見てどう思うかは人それぞれだろう。だが私はエントランスの郵便受けにはみ出しながら入れられている国勢調査のID&PASS入封筒を見て「はい?…はい?」と2度不思議に思ってしまった。
久しぶりに自分の価値観と世の中の価値観が大きく違うのかな?という感情に浸ったが、WEBを見てみれば私の感情が大多数であることがわかってちょっと安心した。
今時点で既にインターネットで国勢調査の回答をして終わって、一応IDやPASSが仮に盗まれてしまったとしても、ログインして初めて個人情報を入力するので情報が流出することはないことが分かったが、最後のアンケートには「せめて玄関ドアの郵便受けに入れてほしい。マジで。」と書いてやった。
ちなみに一度ログインをして回答を送信するとPASSの変更をする必要があり、もし間違えて第三者にPASSを変更されるというイタズラがされると回答できないことになる。
この一連の不手際に言えることは総務省及び各自治体が「低リテラシー過ぎる」という一言だろう。しかも調べてみると国勢調査の封筒は手渡しが基本原則とされているのにも関わらず郵便受けにぶっ刺したとのこと。一応不在だった場合は玄関ドアの郵便受けに入れるとなっているらしいが、私の場合はその日はインターホンが鳴ることすら無かった。
ある年齢層の情報リテラシーが低いということは以前から問題になってきたことで、企業においても情報セキュリティーを高めるために必要な予算を得るのに低リテラシー共を説得するのに苦労しているという。まぁ言ってみればある年齢層の方にとってはインターネットという世界はカオスで理解しづらいのかもしれない。情報リテラシーに関してもインターネットが無い頃に比べてレベルが4つ5つぐらい一気に上がり、ネットの世界から遠いある年齢層にとっては理解しろといっても難しいのかもしれない。しかし時代が時代であり、理解することは必須であり、またある年齢層が理解していなかったら周りが支えてあげる必要がある。
配達員に対し封筒を郵便受けに入れていいと指示した人、そして実際に封筒を無造作に入れた配達員。封筒が入れられるまでの間に疑問を持つことが出来るポイントはいくらでもあった気がする。だって流石にある年齢層の方だけで封筒配りをしたわけでは無いわけで、そこには様々な年齢層の方がいたはずだからだ。
それでも今回の様な無様な結果になってしまった事は本当に残念で仕方がないし、これから先の国や地方自治体が行う何らかの「ネット絡み」は怖くてしょうがない。
近くマイナンバー制度が実施されるというが、このままで良いのか非常に不安であり、個人的には必ず何らかの個人情報流出トラブルが起きると思っている。
根本的にリテラシーの在り方を考える必要があり、日本以外の先進国の学校教育を見習う必要があると思うがさて、皆さんはどうお考えだろうか。このままの「便利だね精神」だけでネットの世界を利用しているといずれ痛い目に見ると思う。私も含めネット利用者は情報リテラシーを今一度深く考えてみる必要があるのかもしれない。