まんだらけのモザイク外し一連の騒動に思うこと
2014年8月13日、最も行方が気になる最近のことといえば「まんだらけ」の万引き事件のことだろう。
事の発端は古書店「まんだらけ」にてある男性が万引きを起こしたことで始まり、同店の対応が話題を呼んだ。
その男性は25万円相当の鉄人28号のブリキ人形を持ち去り逃走。その後鉄人28号が無いことに気づき防犯カメラにて男性の姿を確認し直ぐ様警察に被害届を出したのだ。
大抵の場合、殆どのお店だったら被害届を出すとこまでで終わるはずだが、まんだらけはそれだけでは怒りが収まらなかったのか自社ホームページにて「警告 8月4日17時頃 まんだらけ中野店4F変やで25万円の野村トーイ製 鉄人28号 No.3 ゼンマイ歩行を盗んだ犯人へ」という内容のページを公開した。
そのページには大題と「警告」という文字とともに万引きされたブリキ人形の画像と、監視カメラに写った万引き犯の画像が載っていたのだ。しかも8月12日までに返しに来ないとモザイクを外し再度掲載する記載。この対応が思いの外Twitterやネットニュースを中心に話題を呼び、モザイクを外し掲載する行為に賛成派とやりすぎではという反対派に別れた。またこの対応をよくないとみた警視庁中野署は「捜査に支障が出る」と掲載中止を申し入れることにもなった。
さて8月13日に再度モザイクを外し掲載すると宣言していたまんだらけ。実際は中止という形で幕を閉じた。
公開中止ページに記載された内容
今回は予想外に多くの方たちの応援メールやお電話を頂き感謝しております。
それだけ多くの一般市民の皆様が法制度や司法・警察の現状にやりきれない思いをお持ちだということも事実として多々あるのだと思います。しかしまんだらけの基本的な方針としては、あくまでも法令遵守を基本とした上で警察の捜査に協力する立場をとらせて頂くことと、 窃盗した商品を本人の良心にもとづきあくまでも自主的に返還してほしかったことを願っておりましたが、 期日である12日 (火) の夜になりますと、報道陣の方々が店舗のあるビルの入り口付近や店舗周りに集まって来られていて、とても犯人が入って来られる状況にはなかったということがありました。
実はその直前に犯人の身内 (女性です) と思わしき方より「8時 (20時) までに返せばいいのだろうか」という内容の電話があり、 期待して待っていたのですが、どうも無理なようでした。
今後は証拠も十分あるので、警察の方々のお力を信じてお任せしてまいります。重ねて今回応援して下さった多くの方々にお礼を申し上げます。
本当に有難うございました。
私個人としては中止で良かったのではと思うところもあれば、正直な所ここまでの騒ぎを起こしておいて中止しますというペラページだけというのは後先見ないでの行動だったんじゃないかと思えてしょうがない。
どうせならモザイクを外し万引きも立派な犯罪で顔写真が公開されることもあるというのをパフォーマンスとして見せつけた方が良かったのではと思えてしまう。もしかすると冗談半分混じりながらモザイクを外しますというページを公開したのかもしれないが、ページが与える影響というのを見誤った行動だったのかなと感じた。
ちょうど日付が変わった13日の正午はまんだらけのサーバーが落ちて接続すらできないという事態にもなった。純粋にまんだらけのサイトを訪れた者にとってはいい迷惑だし、私も含めていい加減な会社だなというイメージを持った方も多かれ少なかれ居るだろう。大々的な宣言をしておきながらの土壇場での公開中止。しかも公開予定日に合わせて中止を発表するという事態。どうせ中止するなら警察から申し出があった12日に発表すればいいものをあくまでもパフォーマンスの一部として幕引きを行った。
これをどう見るか人それぞれだが、私は宣伝以外のなにものでもないと思えてしょうがない。