チョコミントとコーヒーが美味しいと感じるようになった日
チーズもそう。チョコミントやコーヒーが美味しいというか深みを楽しめるようになったのが確か18歳ぐらいだったかと思う。それ以前は全く美味しいと感じなかったし、食べたいという感情が一切なかった。
最近になってその頃の感情がなんか懐かしく、恋しくなってきた。別にチーズもチョコミントも今となっては好物の類に入り美味しいわけだが、あれだね。味覚って変わっちゃうからそれにストップをかけられない人の無力さと時間の絶対的感というか、やっぱり過去には戻れないんだなと切実に感じるわけ。
だってもうあの頃のチョコミントやコーヒーの味わいは一生感じることは出来ないわけだから。
ボタンを押して出てきた飲み物がブラックコーヒーで販売機の前で立ち尽くしたこと、麦茶と思って飲んだらコーヒーで”うぇっ”となったこと。強烈なミント色で匂いが’スースーするアイスなんて誰が食べるのかと思ったこと。今になってはもう遠い過去のかげろうとなって思いにふけるしか出来ない。
そして時間に身を任せ、歳をとるしかない。